腎臓病発症
前回、2016年に起きたわが家の猫の病気について触れましたが、やはり話しておかなければなりませんね。
あまりにもたくさんのことが起きた(家族中がつぎつぎに故障や奇病に襲われた)ので、どんなふうに書いたらいいかわかりませんが、ことのおこりはこんな風です。
りりちゃんはもう大人で、毎年恒例の私の日本行きにも慣れているはずと高をくくったのがいけなかった。
日本に滞在3週間目をすぎた私は、電話で猫の様子を話すダディ(夫)の困りはてた声を毎日聞く羽目になったのです。
りりちゃんが、キッチンでおしっこをたらして歩いている。下痢をしている。血尿だ。
とにかくおしっこや下痢やそんなこんなを、一日中、拭いていなくてはならず、と明らかに夫も精神不安定。
スカイプで、もうすぐ帰るから頑張ってね〜!と声をかけるも、画像を理解しない猫のりりちゃん。
膀胱炎は、以前にもわたしの日本滞在中に発症していて、急性のストレス性のものだから、抗生物質の注射で即治るもの。しかし、今回の話はいつものよりたちが悪そうです。
私は、いつもより激しいストレスと抗議、と読みました。
考えたら引っ越しして、たった2ヶ月後の長いママ(わたし)の不在、いつもより不安感は大きかったのでしょう。
夫はネットで調べた大きな動物病院に連れて行きました。
それから数日後、ロサンゼルスに戻ったときには、とりあえず、血尿、おしっこが出ない、の膀胱炎症状はおさまっていましたが、病院でその際、腎臓病や尿路の病気がないか尿検査や、血液検査、いろいろ健康診断もしたみたいで、その結果を聞きに今度は二人で猫をつれて、病院に行きました。
結果、膀胱炎はもとより腎臓病のファーストステージなので、処方箋で買う腎臓病猫用の缶詰とドライフードを与えるように、と言われたのです。
で、すぐに、処方箋がないと買えない高価な腎臓病の缶詰を3種類買って、りりちゃんにあげましたが、どれも食べません。
その中で、Hills K/D のツナ入りというのを、かろうじて口にしたので、それを与えることにしました。ドライフードも処方箋のものを買いました。
空腹のあげく、かろうじて我慢して食べる、という姿を見ているのはつらいものです。
おしっこを漏らすのも、わたしがロサンゼルスに戻ったときにはすでに収まっていました。
私としては、腎臓病の気(け)、くらいなものじゃないかと、それに歳をとった猫は80%くらい腎臓疾患になると何かのサイトで読んだりしていたので、それなら、あとそんなに長くない人生、おいしいものを食べさせたい、と思ってしまう。
けれどマジメな夫は、一日でも長く元気で生きていてほしいでしょう? それなら、ちゃんと考えてあげなくちゃ、と、人生観がちがうのです。
考えたら、今のいままで、りりちゃんが年寄りだということを現実的に考えたことがなかったのです。彼女がいちばん好む缶詰をあげていました。それは、できるだけ魚がそのまま入ったタンパク質のたっぷり、そして腎臓に良くないリンも、多分たっぷり入ったやつを与えていました。アメリカ製は絶対食べない。ほとんどがタイ製です。
健康のことなんか考えたこともなかった。。。。
それで、りりちゃんは、日増しに瘠せていきました。
(つづく)
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